武蔵・小原の両大字と西川地区に伝わる「大踊」は、「十津川の大踊」 として、昭和49年(1974)国選択無形文化財に、昭和53年(1978)県指定無形文化財に、平成元年(1989)国指定重要無形民俗文化財に指定された。県内では3件目の重要無形民俗文化財の指定である。「十津川の大踊」は、近世の初め流行した踊りが伝わったとみられるもので、カラフルな房をつけたバチ、太鼓、扇、切子灯籠などを手にした男女が、盆の8月、盛大に踊るものである。
念仏踊りの系譜をひくともいわれるこの踊りは、風流[ふりゅう]踊りの典型例として貴重な芸能とされている。
この踊りは「武蔵」「小原」「西川」各踊保存会が、各地区の特色を生かした保存継承につとめている。

●小原大踊

●西川大踊

●武蔵大踊