玉置神社( たまきじんじゃ )
玉置山の頂上近く、標高1,000m附近に鎮座する。
第10代崇神天皇の時代に、王城火防鎮護と悪神退散のため、創建されたと伝えられる。
本殿は高山の山中には珍しく豪壮な入母屋造りで、総欅[けやき]材である。祭神は・国常立尊[くにとこたちのみこと]・伊弊諾尊[いざなぎのみこと]・伊弊冊尊[いざなみのみこと]・天照大神[あまてらすおおみかみ]・神日本磐余彦尊[かむやまといわれひこのみこと]である。
神仏習合の時代、境内には7坊15ヵ寺もの神宮寺があったといわれ、熊野三山の奥の院としてその名が知られた。
又、大峯山を根本中堂とした修験道[しゅげんどう]の10番目の行場として、行者の往来が盛んであった。境内には、本殿の他、攝社・末社・神楽殿等がある。
本社の例祭は10月24日、攝社の初午祭は3月に行なわれる。
玉置神社の境内一円は村の史蹟に指定されており、本殿は県の有形文化財となっている。社務所及び台所は昭和63年(1988)国の重要文化財に指定された。