玉置神社の社務所として、現在使用されている建物は、旧高牟婁院[たかむろいん]で文化元年(1804)の建築である。
書院造りで、背面は懸造(いわゆる吉野建)で内部は中央に10部屋をとり、周囲に縁をめぐらしている。
部屋の仕切りは杉の1枚戸で、60数枚あり狩野派の狩野法橋・橘保春の筆によって、華麗な花鳥図等が描かれている。
社務所・台所は昭和53年(1978)県指定、昭和63年(1988)国指定有形重要文化財となった。

●襖(杉の1枚戸)

●社務所(旧高牟婁院)