■ 世界遺産

世界遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、紀伊半島の吉野・大峯、高野山、熊野三山の霊場とこれらを結ぶ大峯奥駈道、熊野参詣道小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路、高野山町石道が含まれています。奈良県、和歌山県、三重県にまたがり、一千年以上昔から多くの人たちが詣でた道です。これらの霊場と参詣道は、千メートルを超える山々が連なる紀伊山地の中で、今日まで人々の篤い信仰に支えられてきました。日本の文化を語るうえで極めて重要な地域です。多くの文化遺産や豊かな自然の景観が、今もなお良好な状態で遺されていることから、世界遺産登録への機運が高まりました。