■笹の滝
国道168号線滝川口より東へ約12km、渓谷美豊かな滝川の上流にある。
しぶきをあげて流れ落ちる滝そのものの姿もさることながら、滝壷より溢れ出て、白くなめらかな岩肌を洗う流れも又、一見の価値がある。
幕末、天誅組の伴林光平一行は、風屋から滝川をさかのぼり、花瀬を通り、嫁越峠を越えて、北山郷白川に出た。
光平は笹の滝を過ぎるとき、
小笹瀧と題して、
“世にしらぬあわれをこめてしぐるらん
小笹の瀧の在明の月”
と詠んだ。
この笹の滝は「日本の滝百選」の一つに、またこの滝を上流とする滝川渓谷の水は、県内31ヵ所の「やまとの水」の一つに選ばれている。
■大泰(おおたい)の滝
国道168号線滝より東へ約5km、清流芦廼瀬川流域にあります。
近づくことは難しいのですが,遠くから見るその姿も雄大で,絶景です。
■不動滝
国道168号線滝より東へ約2km、清流芦廼瀬川流域にあります。
■七泰(ななたい)の滝
国道168号線滝より東へ約9km、清流芦廼瀬川の上流にあります。
普段は水の量も多く,近づくことは難しいのですが,撮影時かなり接近することができました。
七泰の滝の風景,そしてその奏でる音色をお楽しみ下さい。
■十二滝
■瀞峡
“三国にまたがる声や
ホトトギス”(読み人知らず)
とうたわれた如く、瀞峡は、和歌山県・三重県・奈良県(十津川村神下)の三県にまたがる峡谷で、その幽邃美[ゆうすいび]は古くから世に知られ、今も数多くの観光客が訪れている。
かつてはプロペラ船が轟音[ごうおん]を発して、新宮瀞峡間を航行していたが、今は志古[しこ]・瀞峡間をジェット船が行きかっている。
近年、道路の開通によって、十津川側から陸路瀞峡探勝が楽しめるようになった。
瀞八丁にて
與謝野鉄幹
“紀の峡[かひ]に青の瀞観るつと思ふ
君が髪より そよかぜぞふく”
與謝野晶子
“わが小指絹となぶれるそれよりも
かかる筏を渡す水かな”