( 1 ) 十津川音頭

作詞 脇 太一
作詞 横谷 正光
編曲 坂下 晃司
振付 花月兼久

  1. わたしゃ十津川 奥山育ち
    山も深けりや 情も深い
    むすめ二八[にはち]は 働[はたらき]ものよ
    歌で木をこる いもを掘る ソレ
    サッサおどれよ シャシャント シャント
    手拍子揃えて シャン シャン シャン
  2. 夢のつり橋 野猿にゆれりゃ
    鮎がまねくよ 湯の香が呼ぶよ
    山のダムなら せかれておちて
    花のみやこに 灯をともす ソレ
    サッサおどれよ シャシャント シャント
    手拍子揃えて シャン シャン シャン
  3. 昔しのべば 玉置は晴れて
    なみだしぐれの 国王やしろ
    ひしに十字の ほまれも高い
    意気の十津川 よいところ ソレ
    サッサおどれよ シャシャント シャント
    手拍子揃えて シャン シャン シャン
  4. おらは十津川 早瀬の筏
    さおで乗り切る 度胸のよさよ
    船はプロペラ しぶきのにじに
    ひらく絵まきの 瀞八丁 ソレ
    サッサおどれよ シャシャント シャント
    手拍子揃えて シャン シャン シャン

【振付】

隊形 輪になって時計の針と反対の方向にお進み下さい。
1、 チョチョンがチョン
進行方向にむかって両足揃えてチョチョンがチョンと手を叩く。

2、 わたしゃ
右足を前に出し両手返して顔のところまで上げる。

3、 十津川
左足を前に出し、上げた手をふせて前にのばす。

4、 奥山
右足前に出し、両手右横にのばし、左足前に出し、両手左横にのばす。

5、 育ち
右足ひざを曲げて上げ、両手右横にのばす。右足おろして両手左横にのばす。

6、 山も深けりや
右足を前に出し、右手かざして左手右手にそえ、左足を右足のかかとのところに軽く置く。

7、 情も深い
左足を前に出し、左手かざして右手左手にそえ、右足を左足のかかとのところに軽く置く。

8、 むすめ二八は
右足前に出し、左右に両手を開き、両足揃えてチョンと手拍子を打つ。

後は一番よりくり返しお踊りください。

( 2 ) 十津川小唄

作詞 榊本 利清
作詞 川口 貢
編曲 坂下 晃司
振付 花月兼久

  1. とんと十津川 山国木国[やまぐにきぐに]
    ダムの湖水に 深山がうつる
    杣[そま]の歌ごえ 流れる里にゃ
    義理と人情の 花が咲く
  2. さ霧わきたつ 玉置の社[やしろ]
    まこと心に 願かけりゃ
    風はなるなる 思いははるか
    神代[かみよ]ながらの 杉木立
  3. まねく湯けむり いで湯のかおり
    河鹿[かじか]なく夜を 湯ぶねにひたりゃ
    胸のなやみも さらりと消えて
    苦労わすれる 湯泉地[とうせんじ]

【振付】

1、 前奏
上手より両手左横にのばしながら舞台の中央に出て来て下手に廻り、右横に両手のばしてきまる。

2、 とんと十津川
右足を上手に出し、右手人指し指にて上手を指す。

3、 山国木国
右足後に引き、左手かざし見る。

4、 ダムの湖水に
右足前に出し、両手胸に重ねる。
(重ねる時右手下左手上)

5、 深山がうつる
左足を前に出し、両手開いて頭の後に両手をかるく付ける。

6、 杣の歌ごえ
両手右にのばし、上より一廻りまいて左足と一緒に左後に引く。

7、 流れる里にゃ
両手左にのばし、上より一廻りまいて右足と一緒に右後に引く。

8、 義理と人情の
右足前に出し、右袖胸に付けてすがたを見、又左足前に出して左袖胸に付けてすがたを見る。

9、 花が咲く
右足前に出し、両手かいぐりして前にて手を重ね、左足前に出し、手を左右上に開く。

10、 間奏
そのまますべりながら下手に廻る。

歌になったら二番よりくり返しお踊り下さい。
最後は十一番の形できまる。

11、 後奏
十津川小唄11 両手前にて組み返し、左足を後に引き、かかとを上げてきまる。

( 3 ) 十津川賛歌

作詞 黒沢 三郎

  1. 一、 山脈[やまなみ]はるか 雲はれて
    平和のにじの たつところ
    見よ溌剌[はつらつ]と 建設の
    希望明るく さわやかに
    みどりの谷も 輝ける
    わが十津川に 光あり
  2. 流れも清く せせらぎは
    歴史を語り 夢を呼ぶ
    見よ勤労の 意気燃えて
    文化産業 伸び進む
    力をここに 盛りあげし
    わが十津川に 誇りあり
  3. 豊かな幸[さち]と 人の和を
    結んで築く 新天地
    見よ南山に 名は薫る
    菱に十字の 旗のもと
    理想の郷土[ごうど] 興[おこ]すもの
    わが十津川に 栄えあり