「ロ」

ロウ
(牢)
〔狩〕狸などの檻[おり](上葛川)。
ロエン
(炉縁)
〔住〕ユルリ縁。 →ロエンブチ
ロエンブチ 〔住〕ユルリ縁(旭)。ロエン、ドエンブチ、ドイブチともいう。
ロク ①〔住〕胡座[あぐら]。「ロクスル」。「どうぞロクにしてくだされ」。 ②〔名〕ただしいこと。「ロクなことせん」。
ロクガツウシ
(六月丑)
〔農〕土用丑に同じ。 →ドヨウウシ
ロクガツツイタチ
(六月朔日)
〔年〕ハガタメのほか、特定の日として意識される。この日、朝霧のかかった山にフシがよくフク(谷垣内)。この日、桐の葉をとって干しておき、傷をしたときに黒焼きにしてつける(谷垣内)。この日雨が降っておれば、その年は大ヒデリになる(谷垣内)。
ロクシャク
(六尺)
〔衣〕六尺褌[ふんどし]。16,7歳から締めた。
ロクジョウ
(鹿茸)
〔狩〕鹿の袋角。5,6寸伸びたところが薬に最良、熱に効く(上湯川)。
ロクジン 〔動〕鹿(杉清)。ロクジョウの誤りか。
ロクスットウ 〔副〕ろくろく。全然。まったく。
ロクソク
(六足)
〔狩〕その皮からクツ(沓)が六足もとれるという超大形のシシ。こんなのは滅多にいない。この上に更にオオロクソクがある(上湯川)。 →ソク
ロクブ
(六部)
〔信〕正しくは六十六部と称する回国聖[ひじり]。昔は笈[おいづる]を負って前に鉦[かね]を吊り下げて、ナンマイダと祈って歩いた。
ロクマイダテ 〔職・食〕コウゾクソ紙6枚で作るタテ(袋)。茶を入れて保管した(旭)。