「キ」

ギース 〔動〕キリギリス →ギス(串崎・那知合)。
キー
(木)
〔住〕薪のこともいう。キコリといえば薪採りのこと(上葛川ほか)。
キアツメ
(木集め)
〔林〕スラダシするために材木を集積する作業。
キイチゴ 〔植・食〕イチゴの一種(谷瀬)。
ギイン
(議員)
〔村〕→シュウギイン
キウス
(木臼)
〔林〕スラのヒジ(曲折部)が、岩場の場合に設けるウス。太い雑木を用い、突っ込んで来た材木は尻を下にして滑り下りる。 →ツチウス。
キウマ
(木馬)
〔林〕木材搬出用の木橇[そり]。 →キンマ
ギオンマツリ
(祇園祭り)
〔年〕6月15日、小豆餅を供え、氏神で餅投げ、これを拾って来て食べると悪疫[あくえき]にかからぬ(折立)。
キガ
(木香)
〔名〕杉の木の香気。
キガミ
(生紙)
〔製〕キズキに同じ。
ギギ 〔動〕ギギ。川魚の一種。
キキハツル 〔他〕聞きかじる。
キク ①〔他〕聞く ②〔自〕こたえる。
キグサ 〔植・林〕冬にも枯れぬ下草。
キグスリヤ
(生薬屋)
〔交〕薬品店(平谷)。
キグルマ
(木車)
〔運・林〕松丸太を輪切りにして車輪にした二輪車。
キケル 〔自〕特に、こたえる。すっかり、草臥[くたび]れる。疲れて参ったという時に、「キケタ」という。
キゴ 〔食〕澱粉。キンゴともいう。
キコク 〔植〕カラタチ。
キゴヤ
(木小屋)
〔住〕薪小屋(谷瀬)。
キコリ
(木樵り)
〔林・住〕薪樵[こ]り。タキモノツクリともいう(竹筒・上葛川)。竹筒では、11月から12月一杯、1月15日過ぎから3月一杯、二歩口(ニブグチ=収穫の20%を払う)で借りたヤマで未植林の雑木をコリ、キヅカに積む。丸太を作るのはマルタキリ(丸太切り)。
キサ 〔名〕けじめ。「キサ ガ タツ」(けじめがはっきりしている。きまりがある。)「昔は万事、キサがタッとって良かった」(谷瀬)。
キザミナタ
(刻み蛇)
〔林〕山道具の一つ(杉清)。
キサンジ 〔形〕気持ちのさっぱりしたこと。
キシ 〔住〕家の裏側。即ち山側。背戸。ウラに対していう。上葛川では、家と裏の石垣との間。小坪瀬では背戸の石垣のこと。今西では、キシの石垣はヤギシの石垣。竹筒では、キシの語はなく、ウラまたはセドという。
キシウエ 〔住・農〕キシの上の畑。キシナともいう(小坪瀬)。
キシガイト 〔住・農〕自家のすぐ上の畑(出谷・小原)。
ギシギシ 〔植〕スイバ。
キシザ 〔住〕ユルリの座の一つ。キシ側の座。隠居の座(上湯川・松柱・小坪瀬・重里・迫西川・内原・内原栗平・谷垣内・旭)。旭では、キシンザとも。又上湯川・出谷ではチャウケザともいう。 →キシンザ。
キシナ ①〔住〕家の裏(山)側(谷瀬・滝川・内原・谷垣内・内野・上葛川・武蔵)。キシナは、大抵高い石垣になっている。 ②〔住・農〕家の、すぐ後ろ上の畑(小坪瀬)。
キシナノハタケ 〔農〕キシ側、即ち家のすぐ後ろ上の畑(谷瀬・内原)。
キジネコ 〔動〕まだら猫。
キジノトリ
(雉子の鳥)
〔動〕雉子。
キジヤ
(木地屋)
〔職〕
キジヤヤシキ 〔木地屋屋敷〕(田戸)。
キジリ
(木尻)
〔筏〕カリカワが順調に運ぶようにする役目の人夫。ノベと同様にドタ(カモ)に乗る。その責任者がキジリヤクニン(宇宮原)。
キジリヤクニン
(木尻役人)
〔筏〕カリカワのキジリの責任者(宇宮原)。
キシル 〔自〕悲鳴をあげる(内原)。
キジルシ
(木印)
〔林〕キリハンという。キリハキで削って、木主の印を入れ、墨を入れることが多い。
キシンザ 〔住〕ユルリのキシ側の座。老人夫婦の座(谷瀬・旭迫・内原栗平)。栗平では、キシザともいう。 →キシザ
キシンドー 〔住〕家とキシの石垣との間の空間(迫西川・出谷)。
ギス 〔動〕キリギリス。ギース、ギッチョ、ギリゴ、ギリスとも。(串崎・那知合)。
キズイ 〔形〕気儘[きまま]。
キズカゼ
(傷風)
〔体〕破傷風。タラのアマハダがよく効くという。
キズキ
(生漉)
〔製〕楮、雁皮などだけで、他の繊維を混ぜずに漉くこと。または、その紙。キガミともいう。
キズツナァ
(キズツナイ)
〔形〕気苦労である。
キスベ 〔林〕材質を現す語。 →スベ(今西)。
キズメル 〔他〕切れ目を入れる(谷瀬)。
キズモウ
(木相撲)
〔信〕またはシバズモウ(那知合)。
キズモン
(木相撲)
〔信〕山で物がなくなれば、山の神に念じて、そこらの立木と相撲をとること。木相撲の訛(旭迫)。 →シバズモウ
キセンボ 〔衣〕径1尺5寸くらいの円錐形の笠。70年ほど前に入って来たが、小ささ過ぎるのでマツガサを被ることが多かった。
キセンヤド
(木銭宿)
〔交〕木賃宿[きちんやど](内原)。 →キチン
キタ
(北)
〔天〕北風。北からの雲。
キタグモ
(北雲)
〔天〕北へ走る雲。南風模様(小坪瀬)。
キダシ
(木出し)
〔住〕家普請用の用材集めの作業。
キチキチモーズ 〔動〕百舌鳥。そのけたたましい鳴き声から(西中)。
キチキチモンズ 〔動〕百舌鳥。その鳴き声から(旭)。
キチビクレ 〔人〕吝[しわ]ん坊。しみったれ。
キチン
(木賃)
〔交〕カリカワの際、人夫の米・味噌はキヌシが先に宿へ運び込ませ宿では副食だけ作り、布団だけ借りて泊まった(宇宮原)。キセンヤドと同義で食事は自給した。ハタゴに対していう。
キツイ 〔形〕甚だしい。えらい。ひどい。流れ、坂、寒気、仕事などの形容に用いる。
キヅカ
(木塚)
〔住〕タキモノ(薪)を積み上げた堆(竹筒・玉置川)。軒下の薪積みにもいう。
キヅカ補 〔住〕薪(キ)は、コッたら山に積んで置いて枯らす。これがキヅカで、翌年、家へ持って帰る(上葛川)。また、キナヤに積む場合でも、地面からスケル(間をあける)ために、台にする木(丸太など並べる)もキヅカと呼ぶ(上葛川)。
キッキョ 〔年・俗〕縁起。げん。例えば、元旦早々に男の人が来てくれたらキッキョが吉い(田戸)。
キッタテ 〔地〕絶壁(猿飼高森)。
ギッチョ ①〔体〕左利き。 ②〔動〕キリギリス。 →ギス
キッチリ 〔形〕きっしり。すっかり。
キツツキ 〔動〕啄木鳥。木をつつく音からトチハカリともいい、小形のものをテラジと呼ぶ(重里・那知合)。
キットタテ 〔地〕絶壁。
キツネ
(狐)
〔動〕キツネボシともいう。
キツネツキ
(狐憑き)
〔俗〕
キツネノションベンタガ
(狐の小便桶)
〔植〕土中から突き出て来る、白い茎、花をつける植物。 〔注〕ナンバンキセルのことか。
キツネノションベタゴ
(狐の小便桶)
〔植〕リンドウ(村内各地)。
キツネボシ 〔動〕狐。狐・狸の類に限り「ボシ」(ホウシ)をつける(田戸)。
キヅマリ
(木詰まり)
〔筏〕カリカワの際、流送中の材木がつかえて溜まること。タンバイルともいう。これを外すのがノベの役である(西中)。宇宮原では、ツマリという。
キド
(木戸)
〔住・農〕牛舎の閂[かんぬき]。入口の横木(樫原・葛川筋)。 →オロ、カンヌキ。
キトウ
(祈祷)
〔信・年〕初祈祷。正月12日の旧氏神祭の日にする(内原)。
キドオリ
(木通り)
〔林〕スラの滑走部材。
キドエ
(木樋)
〔住・農〕杉丸太にⅤ状に切れ目を刻んだトユ。飲料水や潅漑用水に用いた(上葛川)。
キトリカゲ 〔動〕蜥蜴(とかげ=トリカゲ)の一種(上湯川)。
キナオシ
(木直し)
〔筏〕スラ出材中、マヤ(ウス)に跳び込んだ材木をノラシよいように揃えること。
キナヤ
(木納屋)
〔住〕薪の貯蔵小屋。キゴヤとも。主屋にサシカケをして、その下に積む場合もこういう(上葛川)。
キヌシ
(木主)
〔林〕木材業者。立木を買った人。事業主。
キネ
(杵)
①〔農〕杵。 ②〔住〕イシズイツキ(礎突き)の杵(棒)。ヤグラで支え、ネドリが2人で柱石にあてがう(田戸)。キネボウとも。
キネコノミヤ 〔信・伝〕出谷松柱の中番にあり、雨乞いの神。
キネズミ
(本鼡)
〔動〕栗鼡。リス。
キネボウ
(杵棒)
〔住〕イシヅキの棒。あとは腐らす(小山手)。
キノネマツリ
(木の根祭り)
〔信〕祠を設けず、巨木の根元、岩の根元(イワマツリ)に斎い込めること。山の神にはこのような祀り方が多い。
キバナ
(木鼻)
〔筏〕カリカワの流送を円滑にするため、先行する一団。その指揮者は、キバナヅクリ、またはキバナヤクニンという。カリカワの最初の材木が着けば、キバナツクという。
キバナヅクリ
(木鼻作り)
〔筏〕キバナの指揮者。また、その作業。
キバナヤクニン
(木鼻役人)
〔筏〕キバナの責任者(字宮原)。
キバナヲサス 〔筏〕カリカワの時、分流を堰止めて、主流(ミト)へ流す(宇宮原)。
キバル 〔自〕①張り切って頑張る(谷瀬)。 ②奮発する(谷垣内)。 ③許す。勘弁する。辛抱する。
キビ
(黍)
〔植・食・農〕キビには、いろいろの種類があるが、特にナンバ(玉蜀黍)を指す所も多い。
キビザオ
(黍捍)
〔住・食〕玉蜀黍を乾かすために、クドの上(上湯川・重里など)やデーノマ(ナカノマ)の上(山天など)の天井に渡した丸太。
キビシイ 〔形〕ひどい。キビシイアタマイタ(きつい頭痛)(上湯川)。
キビシャゴマ 〔植〕玉蜀黍の穂の赤い毛(山天)。アカシャゴマ、シャゴマともいう。
キビショ 〔食〕急須。
キビシンドウ 〔農〕唐黍殻。
キビス 〔体〕踵[かかと](長殿・上野地・山手谷・上湯川大桧噌)。 →アトキビス。
キビダンゴ
(黍団子)
〔食〕土用の丑の日にクリの葉に包んで畑を祭る(平谷)。
キビヒキワリ
(黍碾割)
〔食〕玉蜀黍をヒキウスで碾割ったもの。飯、オカイ(粥)にし、またこの時出来た副産物の粉は味をつけてオジヤ(雑炊)にし、また細かく碾割[ひきわ]って餅にもした(谷垣内)。
キビモチ
(黍餅)
〔食〕→トウキビモチ、ナンバモチ
キブイ 〔形〕けちな。出し惜しみする。「あの奴はキブイ奴じゃ」
キフジ
(木藤)
〔植〕藤の一種。粘りが少ないため、折れ易い(宇宮原)。
ギボシ 〔植〕若い葉をユガイて食べる(上葛川)。
キマズイ 〔形〕拙劣[せつれつ]。不快。
キマツリ
(木祭り)
〔農〕柿など、最後の一個をわざと取り残しておくこと。木にマツッてやるのだという(上湯川・谷垣内・松柱・玉置川)。
キママゴ
(気儘子)
〔族・婚〕私生児。ててなし子。ヤマメゴ・オトシゴとも。
キマリ 〔婚〕縁談の取り極め。ナコウドがキマリに来る(竹筒)。
キマワシ
(木廻し)
〔林〕端に天保銭をつけた紐を廻して、立木の寸法を計り、帳面につけて山の材積を測ること(竹筒)。
キメル 〔他〕極めつける、から転じて、強く咎[とが]める。叱りつける。
キモ ①〔狩〕シシの心臓。肝臓はサンマイという(小坪瀬)。 ②〔体〕心臓
キモガエリ
(肝返り)
〔名〕吃驚仰天。キモガエリスル(神下下葛川)。
キモトリ
(肝取り)
〔怪〕生檐取り。子供が遅くまで遊んでいると、「キモトリ来るぞ」と言って脅された(田戸)。
キヤキ 〔植〕ケヤキ(欅)。
キヤキヤ 〔形〕疼痛[とうつう]のさしこみ来るさま。突き刺すような痛みの感じ。または甚だしい心労のこと。
キャクザ
(客座)
〔住〕ユルリのキシンザの向かいの座(旭迫)。
キャクデー 〔住〕並列型の一番奥の部屋。トコ、ブツダンがある(内原栗平・旭栂之本・旭迫)。迫ではキャクデンとも。
キャクデン 〔住〕十津川郷北部の4間取りの場合、奥の表側の室、客間(谷瀬・旭・字宮原・内原奥里)。宇宮原では、オクノマともいう。
キヤス 〔他〕消す。ケヤス。
キャッキャ 〔動〕ニク(羚羊)の隠語。昔は、「キャッキャ捕りに行く」と言った(小坪瀬)。
キャハン
(脚絆)
〔衣〕紺のヒトヨ(一重)で、上下を紐でとめた(谷瀬)。男女共紺色。男は横でコハゼでとめ、上で縛った。筏乗りも同様(五百瀬)。
キヤリヨリ 〔林・芸〕材木を扱う時は、木遣節を歌うて調子を合わせるが、その音頭取りをこう呼ぶ。
キュウクツブクロ
(窮屈袋)
〔衣〕袴の俗称。ズボンにもいう。
キュウサクオドリ
(久作踊)
〔年・芸〕盆踊りの一つ(竹筒)。
キュウリ
(胡瓜)
〔農・植〕
ギュッタ 〔衣〕ゴム紐(串崎・那知合)。
ギョウギ
(行儀)
〔住〕正座。「ギョウギニスル」(旭)。
ギョウサン
(仰山)
〔形〕オオカとも。
ギョウショウニン
(行商人)
〔交〕 
キョウトイ
(気疎い)
〔形〕「けうとい」の訛。うとましい。納得がいかぬ。「まっことキョウトイことじゃ」。気が進まぬ(平谷地区)。
キヨシ
(気良し)
〔人〕お人良し。
キラズ 〔食〕おから。
キリ ①〔林〕山仕事のうちの伐採作業。ソマ(杣)ともいう。 ②〔植〕桐。
キリアシ 〔天〕霧の下方。
キリアゲイワイ
(切上げ祝い)
〔林〕キリ(伐採)が一仕事終わると(キリアゲ)、キヌシが一杯出す。こうなると「一クシ終わった」と言う。
キリアト
(切跡)
〔林〕伐採跡。
キリアナ
(霧穴)
〔天・地〕大川筋でも際立って霧の濃い場所がある。例えば、二津野ダム付近は、昔から霧が深く、筏で下っても一寸先が見えぬことがあった。小原と折立の間の峡谷も霧が濃い所である。こんな所には岸壁にキリアナという隙間があって霧を吹き出すからである。夏は涼しい風を吹き出しているが、夕立の後など霧を吹き出すという。滝峠から旧橋(針金橋)を渡って、高滝へ登る山径沿いに、この名の洞穴があり、人間が入れて本当に涼しかった(込之上・平谷)。
ギリガ 〔動〕カマキリ(小川)。
キリガクシ
(霧隠し)
〔住〕ウラ(表)側の軒のウチオロシ(谷垣内)。
キリキリ ①〔地〕断崖 →クラ。 ②〔体〕つむじ(桑畑) →ギリギリ
ギリギリ ①〔地〕水流の渦。 ②〔体〕頭頂の旋毛(つむじ)。マイマイ(長殿・旭・谷瀬・上野地・川津・高津・上葛川)。 ③〔副〕際。瀬戸際。寸前。「ギリギリ決着」。
キリクチ 〔動〕岩魚。イワナ。但し、村内の川には現在いない。
キリコ
(切子)
①〔食〕賽[さい]の目に切った餅。寒餅を細かく刻んで干し、焙ってオヤツとする。 ②〔製〕炭焼きの下で木(スミギ)を切る人夫。
キリゴ 〔動〕キリギリス →ギス
キリコミ 〔林〕植林の間引き(上葛川)。
キリサゲ
(切下げ)
〔信〕シメナワにつける白紙の幣(竹筒)。
ギリス 〔動〕キリギリス →ギス
ギリスグサ 〔植〕ツユクサ
キリズシ
(切鮨)
〔食〕サバの姿鮨を切り身にしたもので、(祭りの)トリに出す。これが出れば、宴席がお開きになる(山天)。
キリツケ 〔林〕太い木は、キリツケといってモトダオシにする(宇宮原)。
キリハギ
(切剥ぎ)
〔林〕材木に墨で木印(キジルシ)を入れるための削り具(西中)
キリハタ
(切畑)
〔農〕旭では、迫が一番盛んだった。ヤキハタともいう(旭)。また、これを焼くことをヤブヤキと言った。
キリハン
(切判)
〔林〕木印(キジルシ)として、削って印を刻み込むもの。
キリビ
(切火)
〔信・住〕燧[ひうち]石で火を切り出して清めること(内原)。
キリモノ 〔衣〕着物(奥吉野全域)。東吉野村三尾でも。
キリョウジン 〔人〕①美人 ②八方美人
キリョウナ 〔形〕器量の優れた(そんな人を、キリョウジンともいった)。
ギリンダ 〔動〕コオロギ。
キル
(切る)
〔他〕①彫る。刻む。墓石を作ることにもいう。 ②蛇を指した場合、その指が腐らぬようにとキッてもらう(宇宮原・旭)。 ③ハタキル、または、ヤマキルという。焼畑を拓く(谷垣内)。 ④(傘・帽子を)冠る。
キレ
(切れ)
①〔衣〕布片。布。 ②〔村〕小字。(山手川筋・高津・谷瀬・小森・旭・武蔵など)西川筋のバンにあたるが、代表はないことが多い。「ジ」と併用するところが多い。
キレアワセ
(布合わせ)
〔衣〕膝下までの男の仕事着(ハンテンは膝の辺まで)(内原)。
キレイナ
(綺麗な)
〔形〕(特に)清浄な、けがれていない(場所など)。神を斎[いわ]うに相応しい所などを形容する。
キワケ
(木分け)
〔林〕スラのキドオリの両脇の材。
キンカラ 〔体〕坊主頭。スコタンとも。
キンカン 〔体〕禿頭。
キンゴ
〔食〕澱粉(蕨根、葛根などからとった澱粉)(杉清・谷垣内)。キゴという所も多い。
キンゴフダ
〔戯〕賭博(バクチ)の一種。マッチの箱ぐらいの大きさの厚紙の札を使う(内原)。
キンジョマワリ
(近所廻り)
〔婚〕
キンタミミズ 〔動〕カブラタのこと(平谷)。
キンダマ 〔動〕玉虫の雄(那知合)。
ギンダマ 〔動〕玉虫の雌(那知合)。
キンドコロ 〔植・食〕ヤマノイモ(『全国方言辞典』)。
キンニョ 〔時〕昨日。「キンニョ ノ バン」=一昨夜。
キンマ
(木馬)
〔林〕キウマ。伐材搬出用の木橇[そり]。カタビキ(肩ひくき)の場合は、8尺5寸~9尺、ウシビキ(牛曳き)の場合は、9尺~10尺。キンマ専門の職人は、ウマヒキ、キンマヒキと呼ぶ。
キンマミチ
(木馬道)
〔林〕キンマを通すために施設した道。枕木をバンギまたはマクラといった。
ギンムシ 〔動〕雨の前に飛び交う羽虫。