「い」

・いい 良い 好い 「いいこと」
・いー (童語)前歯をかんで発声するイーダ
・いいころかげん 良い加減に
・いいざま いい気味
・いいだしべ 言い出し屁 臭いと言いだしたもの
・いえもち 一般に良男 家督相続人(山形県米沢・新潟・長野県西筑摩郡)隠岐島にては分家 滋賀県阪田郡にてはかたつむり
・いお うお 魚
・いかい たくさん(広島・山口県柳井・大分・茨城・埼玉県川越・千葉県君津郡・岡山・新 潟・長野・高知・三重・奈良・淡路)
・いかいこと たくさんなこと(近畿・関東・九州一部)
・いかき ざる(畿内・泉州・大阪・中部・近畿・淡路・徳島・岡山)
・いがぐり 小さな栗(愛媛県宇和島)-海栗・うに
・いかけ 半田づけ
・いかだのり 水棲の虫? 水馬 アメンボ(和歌山県日高郡上山路)  
・いかだをのる ね小便をすること
・いがむ 歪む 曲る
・いかる 水がいっぱいになる(秋田・津軽・静岡)
・いかれる してやられる(京都・大阪)
・いかん 行かない
・いかんか (→「いこうら」に同じ)
・いかんならん 行かなければならない
・いきしな 行く際 行くときに 「隣へいきしな」
・いきずいな 行儀の悪い?
・いきっすかー 行ってたから
・いきづむ 腹に力を入れる(和歌山・四国・広島・石見・壱岐・熊本県南関)
・いきなんな みっともない
・いきぬすっとう 盗人 「いき」は接頭語
・いきびっしょうな 口いやしい
・いきまさしい 「いき」は接頭語 気味がよい(出谷)
・いきましょうら 「行きましょう」=誘うの意
・いきょうる 行きつつあった
・いきよった 行った
・いきる ①身体が熱く感じる 意気込む(大阪・南伊予・岡山)
②草が「いきる」 熱を出すこと
・いぎれ あかぎれ
・いぐい ①里芋の茎等の味(えぐいとも)
②何もしないでくらす 徒食 居候の意にて(島根県邑智郡・山口県)
・いくさき 行く先 目的地
・いけいけ ①軽率な積極性 積極的であること
②やりっぱなし ありあわせ(奈良)
・いけす 生す 池(秋田県南秋田郡・茨城県新治郡・新潟・岐阜・広島・大分県直入郡)
・いける 一寸土に埋めておくこと 火を灰の中に埋める
・いけるくち 酒の飲める事
・いけん 行けない 「用事があるよっていけんじゃ-」
・いこうら (→「いきましょうら」に同じ)
・いこうらい (→「いきましょうら」に同じ)
・いこうらよ (→「いきましょうら」に同じ)
・いごく 動く ウ→ア転
・いこす 火を「おこす」(近畿・徳島)
炭に点火する
・いこる ①火がおこる
②炭火の火勢が強くなる
③身体が熱くなる 身体に熱があるとき「身体がいこる」という
又単に暖まって熱い場合、或いは血気盛んなのを「いこっている」等という
・いしがらめ 葛の一種
・いしぐるま ①石車
②小石をふんで転ぶこと(高知・周防大島・壱岐)
・いしけり (童遊)右蹴り
・いしずい 礎[いしずえ]
・いしばし 石梯 石段の道
・いじりつむ うづくまる
・いしわら 石原 石の多い所
・いしんぼーし 石ころ
・いそしい 元気な
・いたかして 行ったと見えて 「いたかしておらん」
・いたくら 雀の一種 群をなして稲等に害をする軒雀(三重南牟婁・和歌山・徳島祖谷地方)
・いたぐら 「うたぐら」 あぐら いたびら(滋賀県犬上郡・九州)
・いたみ 板箕(和歌山県那賀郡)塵取り
・いちがち “われいちがち” 我先に
・いちぎり おはじき
・いちだって わざわざ 「そがーにいちだってせーでも」=そんなにわざわざしないでも
・いちび 盗人はぎ やぶじらみ(日高郡)
・いちべ (→「いちび」に同じ)
・いちまんでこ 人形 市松人形
・いちゃつく ふざける
・いちやれ 行ってやれ
・いつかど 余ほど
ひとかど
・いっき 直ぐ・来たいっき
・いっきに ひと思いに一息に
・いっけ 一家衆の意か 親類
・いっけし (→「いっけ」に同じ)
・いっしょくた ごちゃごちゃ
・いったち いたち
・いったちみち 細い径(愛媛県大三島)
・いつち 一番 一等
・いっちょうら 第一番の盛装
・いっつもかっつも 常に
・いっぷく 一服 煙草を吸いつけるの意で休憩
・いっぽんだたら 一本足の化物
・いつもかつも (→「いっつもかっつも」に同じ)
・いて 行って 「いて」くれ
・いで 水源から水をひく溝
・いでぶしん 溝の修理
・いてる 冷える
・いとった 行っていた 「隣へいとった」
・いとる 行っている 「あれんいとるよって」 彼が行っているから
・いなかす のがす 「魚をいなかす」=魚をとりにがす
・いにくされ 帰れの悪語 帰っちまへ
・いにしな 帰り際
・いによった 帰った
・いぬ ①帰る
②帰れ
・いぬころ 小犬
・いぬふせぎ 床下の戸
・いねぶり 居眠り む→ぶ
・いねよ 帰れよ
・いのー 帰ろう
・いのーか 帰ろうか
・いのーら 帰りませんか
・いのかす 動かす
・いのく 動く
・いのこ 旧十月亥の日の節句
・いのご リンパ腺の病むことを「いのご」を引くという
・いのこもち いのこにつく餅
・いび
・いびきり 指切り
・いびさし 指さし 裁縫の時用いる皮製の指輪
・いまさきー ついさっき 「いまさきー 行きよーつら」=ついさっき行きましたよ
・いまさまい ついさっき “いまさき”
・いまどき 今時 今時分 今頃
・いもうなぎ うなぎの一種
・いもがら 里芋の茎
・いもこうじ 子芋 カマドウマのこと
・いもじ 鋳物 鋳物師
・いもちゃがい 芋を入れた茶粥
・いらいらむし 小さな毛虫の一種
物に触れると身体を振り動かす毛虫
・いらう さわる いぢる
・いらむし (→「いらいらむし」に同じ)
・いりがら 鯨肉のほしたもの
・いりこ 「煎子」 切子餅を煎ったものをいう
・いれぶつ 費用倒れ 費用がかかって結果のないこと
・いろめ 顔の色 「いろめ」がわるい
・いわえる 結ぶ
・いわされる やられる やりつけられる
・いわす 閉口させる 打ち殺す 盗る 取る 我が物とする
・いわすい カブの一種
・いんがな 「因果な」「因果の悪い」 宿命的に困ったこと
・いんぎょう 印形 印
・いんずら 帰ったよ
・いんだ 帰った
・いんづろー 帰っただろう
・いんづろーがい 帰ったでしょう
・いんでくる 帰る
・いんにゃ いいえ
・いんにゃさい 「さい」接尾?