十津川探検 ~わたしたちの村 十津川~
二 わたしたちの十津川村
2 村のようす
(2)村内めぐり
村内めぐりをしよう
十津川村は,たいへん広い村(やく672k㎡,奈良県の5分の1)です。地図やしりょうで調ベたり,話を聞いたりしましたが,もっと知りたいので,村内めぐりをすることにしました。
北のげんかん(上野地)
発電所(長殿)
○発電所(長殿)
 上野地は,村の北のげんかんとして,昔からさかえていました。道路がついていなかったころ,五條へ行く人は,このあたりの旅館でとまりました。今では,橿原市や五條市へ行ききするバスは,ここでひとやすみします。谷瀬との間には,つり橋がかけられています。昔から,むらの人びとが行ききするたいせつな橋です。
 今では,キャンプ場とともに,かん光客がたくさんおとずれるようになりました。
 長殿には,昭和12年につくられた発電所があります。ここで使われる水は,十津川の上流にある天ノ川からおくられてきます。また,旭には,2つのダムと発電所(揚水式)があります。
上野地 谷瀬のつり橋(上野地,谷瀬)
○上野地 ○谷瀬のつり橋(上野地,谷瀬)
神納川すじ
五百瀬
○五百瀬
 川津から道路がつけられていて,和歌山県まで通じています。
 このあたりでは,ゆるやかなしゃ面をりようして,田畑をつくっています。木材を切り出したり,植林したりしています。水がつめたく,きれいなことをりようして,ワサビを作っているところもあります。
 学校の近くには,昔の家(政所)や古い言い伝えなどがあります。
ダムのむら(風屋・川津)
風屋ダム
○風屋ダム
 風屋には,風屋ダムがあります。このダムには,滝川や栗平川の水も集められています。
 この水は,山の中を通って十津川第一発電所に送られ,電気をおこしています。
 ダムができる前は,家や田畑などがありましたが,今では湖のそこにしずんでしまいました。風屋や川淳の人びとは,みずうみより上に家をうつして新しいむらをつくったり,遠くの町へひっこししたりしました。
 ゆうびん局,ちゅうざい所や老人いこいの家が湖のほとりにあります。
木工所(山崎)
○木工所(山崎)
 山崎には,木工品をつくる工場があります。わたしたちが,学校で使っているつくえやいすは,ここで作られました。
けしきのよい滝川すじ
笹ノ滝
○笹ノ滝
 風屋から東へ川をさかのぼると,滝川・内原があります。このあたりでは,ゆるやかなしゃ面には,たな田があり,少し急なしゃ面には,畑があります。滝川の上流は山や川が美しく,かん光客がおとずれます。
南のげんかん(平谷)
平谷
○平谷
十津川バスセンターふ近
○十津川バスセンターふ近
 十津川村と和歌山県の新宮市とは,県ざかいの七色を通って,昔からいききがさかんです。平谷は,その中心としてさかえてきました。バスセンターには,橿原市や五條市,新宮市へ行くバスが出入りしています。村内に行くバスのほとんどは,ここから出発しています。
 また,山手谷・猿飼・樫原・那知合・迫西川・上湯川からの道路がつけられていて,仕事や買いものなどに出かけてきます。
 平谷には,二津野ダムと十津川温泉,キャンプ場があるので,多くのかん光客がきます。
 ゆるやかなしゃ面には,学校,商店,旅館,生活かいぜんセンター,老人いこいの家,ゆうびん局,病院などがあり,村内では,いちばん多くの人が住んでいます。
 込ノ上には,れきしのある十津川高等学校があります。
 折立は,国道がついていなかったころ,プロペラ船の終点でした。学校,せいざい所,銀行などがあり,家が集まっています。ここも村内では,多くの人が住んでいる所です。

キャンプ場 折立
○キャンプ場 ○折立
西川すじ
 平谷から,西川にそって道路がついています。
 この川すじでも田畑をつくっています。
 永井には,明治22年の大水がいで,谷がせきとめられてできた湖(大畑瀞)があります。迫西川は,和歌山県の龍神村ととなりあっています。
永井 大畑瀞(永井)
○永井 ○大畑瀞(永井)
上湯川すじ
むらについた道路
○むらについた道路
 上湯川は,平谷でダムに流れこんでいます。川の近くで,温泉が出ているところがあります。旅館やみん宿があり,かん光客がおとずれます。県道からはなれたむらにも,道路がついてベんりになりました。
北山川すじ
 北山川は,奈良県や三重県,和歌山県にまたがって流れています。瀞八丁はけしきがよいので,多くのかん光客がおとずれます。 し流の葛川すじでも,たな田やだんだん畑があります。
瀞峡(北山川) 北山川すじにある竹筒
○瀞峡(北山川) ○北山川すじにある竹筒
 「村のようす」を学習して
 村のようすを学習したあと,人びのくらしについて,わかったことをまとめました。
本流(十津川)すじ
川にそって,国道168号線がついている。橋やトンネルをつくって,大きく曲がったところを短くしている。
家や商店,病院などが,し流すじより多くたてられていて,住んでいる人が多い。
し流すじ
たな田やだんだん畑が多い。
道路からはなれている家では,にもつを運ぶために,モノレールやか線をつけているところがある。
村全体
しぜんをりようして,いろいろな仕事をしている。
かん光客を受け入れるしせつがふえている。
七色や竹筒の子どもは,和歌山県の学校にかよっている。

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