元和3年(1617)3月、2代将軍徳川秀忠の上洛にあたり十津川郷中からの御礼が首尾よく達せられた旨を伝えた文書。北村源右衛門は畿内奉行衆小野宗左衛門貞則の家臣。
「十津川郷由緒書」には、このとき郷士らは美濃国岐阜まで出迎え、油蝋燭をかざして京都まで供奉し、宿舎の二条城の門番をつとめ、白革(鹿皮)30枚を献上したという。