(57) 筏師の乗ってゐる床(材木を組んだもの)を「乗り先き」と云ふ。その次のを「違ひ先き」と云ふ。図の左方の岩鼻を漸く避け得て、少し腰をあげ一息のところ。右でも左でも、一番先端さへ岩に突き当たらねばよい。舟や車と違ひ中程の当たるのは、一向差し支えない。