(50) 柴巻き煙草
熊野路や 煙管なくとも 須磨の浦 青葉くはへて 口は敦盛
柴巻きには椿の葉が最適で、殆ど是を用ゆ。少々火に焙って、軟らかくして巻く。
常日頃は、斧・鉈を両刀並に打ち込んで、炭焼き・木樵・椎茸作りに奥山を駆け廻りおれど、盆や正月には帯刀に大たぶさ(髪型)、なかなか巾を利かせたとのこと。断髪令後も嚴たるものありしと云ふ。