十津川探検 ~十津川言葉~
(八)感動詞の十津川言葉
(1)感動詞のつかい方と種類
   本を読まよう
   本を読まます
   本を読ませる
   本を読ませる時は静かにする
   本を読ませればよい
   本を読ませよ(ろ)
 上の下線を引いた言葉は助動詞である。助動詞にはそれ自身には意味がないが、動詞についてその動詞にいろいろの意味をもたせる。つまり動詞を助ける役目をする。
 上の「せ、せ、せる、せる、せれ、せよ(ろ)」は動詞の未然形「読む」について「読む」という言葉にいろいろな意味をもたせている。
 助動詞は付属語であって活用することは上の例でもよくわかる。
 助動詞は動詞に添える意味によって次の十四種類になる。
(イ) 使役の助動詞 せる させる
(ロ) 受身の助動詞 れる られる
(ハ) 可能の助動詞 れる られる
(ニ) 自発の助動詞 れる られる
(ホ) 尊敬の助動詞 れる られる
せる させる ます
(ヘ) 打消の助動詞 ない まい
(ト) 推量の助動詞 よう らしい まい
(チ) 過去の助動詞
(リ) 完了の助動詞
(ヌ) 希望の助動詞 たい たがる
(ル) 断定の助動詞 です
(ヲ) 比況の助動詞 ようだ
(ワ) 伝聞の助動詞 そうだ
(カ) 様態の助動詞 そうだ
 

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