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十津川に於ては動詞の仮定形が「ば」に連なる時「ば」を用いない。
例えば「手紙を書けばよい」というのを十津川では「てがみゅーかきゃーいい」という。ローマ字で書くと
kakeba は kakya となる。つまり eb が y になって a がのばされる。
例 |
泣けば |
泣きゃー |
五段 |
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栄えれば |
栄えりゃー |
下一 |
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煮れば |
にりゃー |
上一 |
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来れば |
くりゃー |
カ変 |
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すれば |
すりゃー |
サ変 |
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下一段の動詞及び上一段の動詞に於ては外に「棄てればよい」「起きればよい」というのを「すちゃーいい」「おきゃーいい」とつかう場合もある。ローマ字で書くと
sutereba 及び okireba が sutya okya となる。つまり ereb が y に変化する。
例 |
述べれば |
のびゃー |
下一 |
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栄えれば |
さかゃー |
下一 |
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着れば |
きゃー |
上一 |
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煮れば |
にゃー |
上一 |
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カ変の動詞とサ変の動詞に於ては「くれば」「すれば」が「きゃー」「しゃー」と語幹までを変化させてつかわれる。ローマ字で書いてみると
kureba 及び sureba が kiya siya となり、ureb が iy に変化する。 |
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