幼少年時、12月に入り、山の神の祭りのとき、主側も寿ぎ、酒など与へるが、労務者からも盛んに子どもの頭ほどのボタモチを貰ひしものなり。炭焼きより、女手より。男の人の作りたるボタモチは、甘味少なくとも、よく出來あり。それを餅のやうに切りて焙り、食べしものなり。