昔の証文をみると、「若し、約に違ふ節は、道の辻にて御笑ひ下さっても苦しからず」とあり、恥や義を重んぜしこと分かる。今は借金を重ねて、と云ふより正しい借金に非ずして、欺くか略取するに等しきもの多し。なお、重ね重ねの連行にて、正當の業に非ざるを巧みに借り受け、後は馬耳東風か、蛙の面に水の如く、支払はぬは當然の如く、人間の秩序を破るもの多し。それではウダツ上らず,子のためにも良くない。