明治の末期頃、まだまだ封建的郷愁あり。また、執着ありしか。分家すると大抵士族であっても平民となる。よって同姓の者へ養子の形式にて、その家に戸籍上入る。その家は金を得て終わる。東中の福井清重(大分県下の郡長をした人)老人も同様にして士族となりし由。また、我父に対して同様の話を持ち掛し人ありしも父は断りたり。
注-
・福井清重-千葉貞幹が大分県令になり、その引き立てで同県の郡長になった。