余の幼少時7~8歳頃(明治44年頃)、いろいろ奇特な人ありて、たびたびこれを見る。胡瓜などを喰ひ川に遊ばんものなど、河童に引き込まれるなど云ふ諺に發してか、初胡瓜と茄子の表面を軽く削り、『當年何才の男 河太郎様』として川に流した事を知る。特に東辰二郎老人に見る。
注-
田戸では「當年何才の男(女) 河太郎様」と書くが、東直晴家だけになった。