余の30歳頃までは、節分ともなれば山に行きてヒイラギと云ふ針のある小枝を取り來たり。割り箸の如きに挟み、鰯の頭などさし、火にくすべて入口に挿したり。今は殆ど行はれず。但し、豆撒きのみはまだまだ行はれあるが如し。
(31、8、9)