高瀧神社は昔より狼を使狼となす傳へあり。明治に至るまで、所々の部落民、猪の害に困憊すれば、この宮に至り、神主に祈らせ、幣を入れた箱を白布に包み〔何人か人員を要す、途中大小便を忌む〕負はせてもらひ、帰村して之を祭る。忽ちにして、次の朝あたり、所々に猪の屍ありたるよし。中作市老に聞く。