十津川探検 ~瀞洞夜話~
初生児を喰ひし猫
   母に聞いた話であるが、入鹿村板屋の或る農家の妻が,乳児をおいて外にて作業し、帰り見れば大きなる飼猫クロが、顔面を殆ど喰ひ尽くしゐたり。吃驚仰天、村の者と計り、その猫を殺したりと云ふ。明治20年頃の話なり。
注- 徳田老人 玉置川の人。農業、キンマも曳いた。最近亡くなった。

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