十津川探検 ~瀞洞夜話~
虫送りの唄 昭31、2、18
   中作市老人、今生存すれば90何歳ならん。私に語ったところ、毎年7月頃、丑の日に行はれる虫送りとも云ふ行事、子供のみにて、夜太鼓をたたき大声で唄ひつつ、部落を一周し、最後、煌々とかかげて巡り來った松明を川の辺りに捨てる行事なり。昨今も行はれてゐるが、歌声は段々薄れてゆくようだ。これは老人の云ふ。
實盛殿の御通りや 根虫 葉虫 オークルゾー
注- 虫送りの唄の歌詞は、逆のように思われる。(21)話参照

瀞洞夜話へ