十津川探検 ~瀞洞夜話~
明治44年頃に残ってゐた毬突き唄
 
ひいふうの三吉や 馬にのりとて 馬から落ちて
竹のそぐひで 手の平ついて 医者にかかろか
眼医者に かかろか 医者も眼医者も
御免で御座る あのウネ越そうか このウネ越そうか
このウネ越したら イカイ子供が 碁石をひろて
砂で磨いて 箱屋へもてて 箱屋のちょぼさん
金かと思ふて 金じゃ御座らん 碁石で御座る
碁石買ふよりゃ 帯男ふてたもれー 帯にゃ短し夕スキに長し
御伊勢参りの 笠のひも 笠のひも
スッテントン
注- ・毬突きについては後出
・イカイ-たくさん
・そぐひ(ソグイ)-とげ
・ウネ-峰

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