大杉の宮には、昔、大塔宮より賜った「玉ダスキ」があり、祀られてゐた。余の幼時、下葛川へ合祀されたが、その後、(玉ダスキが)あるという云ふ話は開かぬ。
何でも祭礼のある度、その包み紙をそのまま置き、上へ重ね重ねして非常な厚みとなってゐたと云ふ。
注-
・上へ重ね重ね-納めた箱ヘトウヤが毎年1枚ずつ白紙を載せて置いたこと。