八朔の晩、子供たち大勢で上地の中を松明つけて、太鼓をたたきつつ、あちこち大声でわめきつつ、川辺に下り來たり、松明を捨てて帰るなり。今は、「根虫羽虫送るぞ。ナンバの虫も送るぞ」くらい叫ぶを聞くのみであるが、稍昔は、「實盛殿の御通りや」が、先に附されてありたる由。川に昆虫の死体多数あり。
(以上28、4、10)
注-
・重複記事で、八朔の晩というは誤りで7月頃の丑の日が正しい。