十津川探検 〜風俗図絵〜
炭焼き
  図59
(59.2) 〔炭挽き〕
 我自身は、製炭に從事せしことなくも、職人を雇ひて、この業を営むこと10年余なり。商賣の終わり頃は、「ダツ」萱にて作りし炭俵が、近所で作る人少なく、三里村山在三越辺まで買ひに行った。買ったものを川辺まで自分で卸してプロペラ船に頼み、新宮まで下ろして、阿田和廻り小川口へトラック運送し、小川口より貨物プロペラ船にて登し、杣立店倉庫に入れ置き、山に肩運びせり。ダツの札木に銘柄、量目、商標を書いた。

備長馬目 小丸上正十五キロ入り カ

昭和21年當時炭単価
馬目−大丸 中丸 小丸 細丸(以上42円) 半丸 割 込
樫−大丸 中丸 小丸 細丸 半丸 割 込
楢−大丸 中丸 小丸 細丸 半丸 割 込
浅〔雑〕−大丸 中丸 小丸 細丸 半丸 割 込 …25円40銭
椎−大丸 中丸 小丸 細丸 半丸 割 込
米一升37円24銭(昭和23年)
備長釜にて焼きたるものを白炭と云ひ、包装完了までの焼賃15k當り樫10円、雑7円50銭。

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